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葉鍵板最萌トーナメント!!決勝 Round171!!
- 35 :一夢庵風流記な千鶴支援if ◆ZZTIDuRU :02/03/09 01:22 ID:WxZb/VM2
- 【柏木千鶴】http://www.fuchu.or.jp/~gunja/joyful/img/17.gif
柏木耕一は満点の従姉妹たちを仰ぎながら、その華やかな雰囲気に酔っぱらった。
しばらく従姉妹と話す。背後から何かに頭をなでられた。
「こんにちは。初めまして、耕一くん」
「うるさいな。ほっといてくれ」
手で払って、従姉妹たちと話続けようとした。
今度は背中を叩く。かなり痛かった。
「しつこいね、お前も」
些か中っ腹でまた向き直り、目を開けてぎょっとなった。見たこともないような美しい女性が自分を見下ろして立っている。
小突いたのは、その妙に長くのびた爪だった。
(長女の千鶴さんだ、間違いない)
直感した。ゆっくり向き直ると、あぐらをかいた姿勢で、つくづくと眺めた。
すばらしい女性だった。腰は大きく、目方もかなりありそうだ。そのくせ肥えているという感じがしない。
全身これ筋肉という感じだった。一度も刈られたことのない髪は長く房々として漆黒だった。そういえば目の色も漆黒である。
脚は逞しく、足首がきりっとしまっていた。
耕一は見るなり惚れこんでしまった。
「なんて素晴らしいんだ、お前は」
声に出して云った。
「お前みたいに綺麗な人は見たことがないよ」
黒髪の人が背筋をまっすぐに伸ばした。いかにも誇り高い感じで、そこはかとない気品さえあった。
周囲を警戒の眼でゆっくりと見廻す。妹たち三人が、ここは関わらぬが吉と、気楽に散らばって鍋を喰んでいる。
すべてを長女に委せて、安心しきっているようだった。それが気配だけで充分に判った。
「随分頼りにされてるんだなァ、お前は」
千鶴がまた耕一を見た。少々とまどっているように見える。こんな奇妙な生きものに会ったことがない、と言いたげな顔だった。
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